「食べる機能と窒息を知る」お正月に注意するのはお餅だけ??|Bonne Santé
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「食べる機能と窒息を知る」お正月に注意するのはお餅だけ??

12/24/2021
株式会社ハミエル



こんにちは!
歯科衛生士の城 明妙(しろ あけみ)です。

気がついたら12月。サツマイモをふかして、少しだけお塩を振って食べることにはまっています。
先日、そのサツマイモを飲み込んだ瞬間、のどに貼りついて苦しい思いをしました。「寄る年波、仕方ない」と知人に言われましたが、私はあきらめません!

さて、今日は「注意が必要な食べ物」についてお話しします。

1)お正月に注意するのは、お餅だけ?

年末年始はいつもなら実家に帰省するのですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、今年は無理ですね。
今、一番心配なのは、高齢の両親がお餅を詰まらせたりしないかです。

しかし、窒息に注意が必要なのは、高齢者だけではないことや、お餅だけが危ない食品ではないことをご存知でしょうか。
実は年間を通して窒息が多い食べ物は、ごはんやパン、お菓子類です。

お餅は危ないといわれているので、注意して食べることが多いと思いますが、ごはんやパン、お菓子類は意外と噛まないで飲み込んでしまうのです。
油断をしているからこそ、苦しい思いをされる方が多くいます。

苦しかった!で、終わってしまえば、いいことなのですが、窒息は命にかかわることもあり、とても注意が必要です。

食べる機能が低いと危ない食品については、お子さんの窒息のアドバイスがまとめられている以下のサイトがとても参考になります。

食品による窒息 子どもを守るためにできること(公益社団法人日本小児科学会):http://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123

2)食べる機能が低くなるって?どういうこと?

では、「なぜ詰まるのか?」についてお話しします。

噛んで食べる力が弱いのは、乳幼児・小児と高齢者です。
「8020(ハチマルニイマル)運動」~80歳になっても20本の歯を残そう!~ は皆さんご存知でしょうか?

歯がたくさんあれば、何でも食べられる!と思いがちですが、食べることや飲み込むことは、歯があるだけでなく、お口の周囲の筋肉や、舌、首などの筋肉の力と唾液がとても大切な役割を担っています。

最近「フレイル(虚弱)」という言葉をよく耳にしませんか?
特に「オーラルフレイル(口が弱る)」を予防することは元気な生活を送ることにつながり、健康寿命を延ばします

歯の数の維持にプラスして、お口の機能の維持を行ってこそ、何でも食べられて、お話ができ、生き生きとした表情の源となるお口が維持できます。

オーラルフレイル予防のための口腔体操(日本歯科医師会):https://www.jda.or.jp/oral_flail/gymnastics/

私が実践しているお口の体操は、「あいうべ」だけです。
「あいうべ」をゆっくりはっきり言い続けると、1分間で10回以上できます。
結構疲れますが、1日1回、たったの1分だけ。お口の体操や舌の体操を習慣にしてみませんか?
3か月後には、表情筋がリフトアップすること間違いなしです!(個人差はあると思います)

それでは、また次回をお楽しみに!


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