【HPVワクチン】子宮頸がんからお子さんを守るために|Bonne Santé
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【HPVワクチン】子宮頸がんからお子さんを守るために

9/27/2024
小野田幸

子宮頸がんとHPVの事実

子宮頸がんとHPVについて、以下のことが分かっています。

  • 罹患者は、年間約1.1万人
  • 死亡者数は、年間約2,900人
  • 罹患者の多くは、若い世代の女性
  • 30歳代までに年間約1,000人の女性が治療で子宮を失っている
  • HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染した一部の人が罹患する
  • HPVは性交渉によって感染する
  • 性的接触のある女性の50%以上が一生に一度はHPVに感染する
  • HPVの感染はワクチンで抑えられる


10万円のHPVワクチンを公費で受けられる

HPVワクチンを自費で摂取しようとすると約10万円がかかります。日本では、小学校6年~高校1年相当の女の子を対象に公費で受けることができます。成人する前のお子様が対象となるため、接種の最終決定は保護者の責任となります。

HPVワクチンの歴史

HPVワクチンは、HPV感染を予防するために開発されました。最初のHPVワクチンが市場に登場したのは2006年で、ガーダシルと呼ばれるものでした。これに続いて、2009年にはサーバリックスが登場しました。高リスク型HPVの感染を防ぐことで、子宮頸がんなどの発生率を大幅に減少させることが期待されています。多くの国々で、HPVワクチンは主に思春期の女の子に対して推奨されています。日本でも、2010年に定期接種が開始されましたが、2013年に副作用に関する報道が相次ぎ、接種率が急激に低下しました。

HPVワクチンキャッチアップとは?

HPVワクチンキャッチアップ接種とは、通常の接種時期を逃した方に対して、接種機会を提供することを指します。対象は誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日の女性です。対象の方が公費で接種できるのは2025年3月までです。

正しい情報で子供を守る

多くの研究とデータが示すように、安全性と効果を持ち、子宮頸がんをはじめとする多くのがんや性器いぼの予防に役立ちます。HPVワクチンの正しい知識を取り入れるために、信頼できる公的機関等からの情報を取り入れてみてください。親御様が正しい情報を持つことで、お子様の健康と安全を守ることができます。

参考資料

厚生労働省 HPVワクチンに関する情報提供資材


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小野田幸
㈱オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー所属のコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー。 精神科病院、介護老人保健施設の管理栄養士を経て、現在は健康保険組合向けに保健事業アドバイスを行っている。
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