【10月1日から】「味が嫌だから、ジェネリックは嫌。」は特別の料金がかかる|Bonne Santé
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【10月1日から】「味が嫌だから、ジェネリックは嫌。」は特別の料金がかかる

11/22/2024
中川 八十彦

令和6年度10月1日からの新たな仕組み

令和6年10月から、ジェネリック医薬品(後発医薬品)があるお薬について、先発医薬品を選びたい場合には「特別な料金」を支払う必要あります。

まず、ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、先発医薬品と同じ有効成分を持ち、同じ効果を期待できるお薬です。この制度の目的は、ジェネリック医薬品の利用を促進し、医療保険制度の財政を安定させることにあります。「特別な料金」は病院や薬局の利益のためではなく、全体的な医療費削減の一環です。

「特別の料金」とは?

この「特別な料金」とは、先発医薬品とジェネリック医薬品の価格差の4分の1に相当する料金です。例えば、先発医薬品が1錠100円で、ジェネリックが1錠60円の場合、その差額40円の4分の1にあたる10円が追加でかかります。この金額は、通常の患者負担に加えて支払うことになります。

よくある疑問

Q:すべての先発医薬品が対象なの?
A:ジェネリック医薬品が存在する先発医薬品、特に「長期収載品」と呼ばれる薬が対象です。

Q:消費税もかかるの?
A:はい。「特別な料金」は課税対象となるため、消費税も払います。

Q:複数の後発医薬品がある場合はどう計算するの?
A:ジェネリック医薬品が複数ある場合、一番高いジェネリック医薬品との価格差で計算されます。

Q:どういう場合に「特別の料金」が発生するの?
A:例えば「飲みやすさ」や「味」など、薬の効果に関係しない理由で先発医薬品を選んだ場合に「特別な料金」がかかります。

Q:「特別の料金」が発生しない場合ってあるの?
A:医療機関が先発医薬品を使用するべきだと判断した場合や、ジェネリック医薬品が在庫切れで先発医薬品を使わざるを得ない場合には「特別な料金」は発生しません。

Q:子供は例外?
A:いいえ、例外でありません。子供は医療費が無料である自治体が多いですが、自己都合で先発医薬品を希望した場合は「特別の料金」が発生します。

参考サイト

厚生労働省 後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養 について


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中川 八十彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのマネージングディレクター(何でも屋)。 1995年、横浜生まれ。東京農業大学醸造科学科卒業。株式会社東芝デジタルソリューションズを経て株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーに入社。IT講師としても活躍中。
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