【ビンジ飲酒】飲酒後の外傷に注意。帰るまでが飲み会です。|Bonne Santé
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【ビンジ飲酒】飲酒後の外傷に注意。帰るまでが飲み会です。

4/12/2024
中川 八十彦

言わずもがな、お酒は飲まない方が健康に良いですが、そうは言っても飲みたくなるのが人の性です。そこで今回は、あまり啓発されていないけれど重要な短時間の多量飲酒(ビンジ飲酒)の危険性について解説します。

帰るまでが飲み会です。

みなさん、急性アルコール中毒には気を付けていると思います。しかし、飲酒後の外傷にも注意が必要です。往年の酒飲みから話を聞くと、飲酒後の事故は決して珍しくありません。例えば、階段から落ちて流血したり、公園の遊具に頭を打ったり、車との事故で重傷を負ったケースもあります(筆者がBarで聞き取り調査しました)。なので飲酒後は特に交通事故に気をつけてください。帰るまでが飲み会です。

短時間の多量飲酒でアルコール関連外傷が25.6倍増加(筑波大学の研究結果)

筑波大学の大学生を対象とした研究によると、以下のことが分かりました。これは、急性アルコール中毒だけでなく、ビンジ飲酒への注意も重要であることを示しています。

  • 大学生のアルコール過剰摂取は、急性中毒には至らなくても、外傷を負う危険が高いことがわかった。
  • 短時間での多量飲酒(ビンジ飲酒)を年 1 回以上経験した学生は、アルコール関連外傷が25.6 倍増加することがわかった。

ビンジ飲酒とは、2時間程度の短時間で純アルコール50gを摂取することです。これは、ビールであれば約1リットル、日本酒で2.5合、ウイスキーで5ショットに相当します。

飲み放題のラストオーダーには気をつけろ

居酒屋での飲み放題はしばしば2時間制となっており、楽しい時間はついつい飲み過ぎてしまうことがあります。ラストオーダー時の追加注文で最後に沢山注文したい気持ちも分かりますが、自分がどれだけ飲んだかを意識し、ビンジ飲酒にならないように注意してください。もし、もっと飲みたいなら、店を変えて時間をおくことで、ビンジ飲酒を避けることができます。しかし、序文に戻りますが、最も健康的な選択は、そもそも酒を控えることです。

参考サイト

筑波大学 アルコール過剰摂取は怪我の元 ~大学生の飲酒教育、もう1つの必要性~ 
保健指導リソースガイド 「2時間の飲み会」の危険 アルコールのイッキ飲み・アルハラを防止


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中川 八十彦
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーのマネージングディレクター。 1995年、横浜生まれ。東京農業大学醸造科学科の学士課程を修め、菌類と日本酒の生化学的な理解を深めた。卒業論文は『古細菌の単離と系統解析』。その後、株式会社東芝デジタルソリューションを経て株式会社オゾンヘルスケアラボラトリーに入社。
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