トイレの蓋閉めても…?!ウイルス対策の新展開!トイレ内での感染リスクを減らす方法|Bonne Santé
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トイレの蓋閉めても…?!ウイルス対策の新展開!トイレ内での感染リスクを減らす方法

8/30/2024
原光さおり

寒い冬になると、インフルエンザやノロウイルスなど、さまざまな感染症が多く発生しますね。今日はそのウイルスについてのお話をします。

皆さん、トイレで水を流すときって蓋を閉めますか?便器内のミストを抑えて、細菌の飛散を防ぐために蓋を閉めることは一般的な知識かもしれません。でも、最新の研究によれば、ウイルスの場合はそんなに簡単じゃないようです。

アメリカ・アリゾナ大学の環境科学部で活躍するウイルス学のCharles Gerba教授率いる研究チームが行った最新の調査によれば、便器の蓋を閉めてから水を流しても、ウイルスの飛散を防ぐ効果は期待できないんだそうです。なんとも残念な結果ですよね。

以前の研究では、便器の蓋を閉めることで細菌の飛散を防げることが示されていました。しかし、ウイルスに関してはこれまであまり注目されてこなかったようで、新たな研究で明らかになったのです。

実際に行われた実験では、便器の蓋を閉めてから水を流すか、開けたまま流すかによって、ウイルスの飛散量にはほとんど差がないことがわかりました。家庭用トイレでも公共トイレでも同様。これにはちょっと驚きですね。

では、どうすればいいのでしょうか?
Gerba教授は、「便器の蓋を閉めても、ウイルス粒子の飛散防止には意味がない」と教えてくれました。では、具体的な対策は何かというと、トイレ内で感染リスクを減らすためには、水を流す前に便器に消毒剤を入れるか、トイレのタンク内に消毒効果のある薬剤を仕込んでおくことが効果的だそうです。さらに、定期的なブラシでの洗浄や、効果が持続する消毒剤の使用もおすすめだとか。

ちなみに、トイレブラシでのウイルス除去に関しても注目すべき結果がありました。塩酸配合の洗剤を使うと、ウイルスの量が驚異の99.99%以上も減少するそうです。これはかなりの効果ですね。

最後に、感染管理疫学専門家のTania Bubb氏もこの研究にコメント。
「この研究は、感染拡大のメカニズムを理解し、対策を考える上で非常に役立つものだ」と語っています。やはり、定期的な消毒が大切なんですね。

というわけで、トイレでの新しい感染対策法を知りました。
みなさんも気をつけて、清潔なトイレ環境を保っていきましょう!


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