がんと透析どっちが怖いですか?|Bonne Santé
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がんと透析どっちが怖いですか?

6/7/2024
小野田幸

あなたが病気になったとき、医師から宣告を受けたとします。
「ステージ2の〇〇がんです」
「糖尿病により腎機能が低下して、透析が必要です」

どちらが怖いですか?どちらに危機感を覚えますか?
ステージ2のがんの場合、5年生存率は8割強と言われています。
人工透析を始めた場合、5年生存率は6割と言われています。
どちらが怖いか、どちらに危機感を覚えるかという問いについては、個々の状況や価値観に依存しますのでここでは答えはありません。

体の負担

がんの部位や種類にもよりますが、がん治療は治療中に一時的な大きな影響がありますが、治療が成功すればその後の生活の質が回復する可能性があります。
対して透析は生活の一部となり、週に数回、数時間の制約が長期的に続くため、生活の質やリズムに大きな影響を与えます。
また、食事制限や水分摂取の制限など、日常生活にさまざまな制約が付きまといます。

心理的な負担

がんという診断自体が大半の人にとって非常に恐ろしいと感じるものですが、ステージ2については治療可能であり、希望を持つこともできます。
透析は完治を目指すものではなく命をつなぐための治療、腎機能今より悪化させないための持続的な治療です。
したがって、一生続ける必要があり、将来の不確実性に対するストレス起こる場合があります。

結論

どちらも重大な健康問題であり、恐怖や危機感は避けられません。しかし、それぞれの病気には異なる側面があり、個々の状況や価値観によって感じ方が異なります。
いずれの場合も、医療の進歩により治療の選択肢が広がっていることを念頭に置き、ポジティブに対処することが大切です。
自身の変化やSOSに早く気づき、早く対処していくためにも、健診・検診を受診すること、結果には必ず目を通し確認することを意識してみましょう。


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小野田幸
㈱オゾンヘルスケアラボラトリー
株式会社オゾンヘルスケアラボラトリー所属のコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー。 精神科病院、介護老人保健施設の管理栄養士を経て、現在は健康保険組合向けに保健事業アドバイスを行っている。
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